生産者さんの概要
所在 | 広島県 三次市三良坂町仁賀1617-1 |
家畜 | 乳牛、山羊 |
山で家畜を自然放牧する「山地酪農」(やまちらくのう)というスタイルで、牛と山羊を育てた放牧ミルクと、県北の農家さんからいただいた搾りたてのミルクでチーズを作っています。
アニマルウェルフェアへのこだわり
飢えと渇きからの自由
放牧し、餌は食べたいときに食べられる状態です。水も、山水、池水を複数箇所引いており、飲みたい時に飲める状態です。
恐怖や不安、抑圧からの自由
約8ヘクタールの山地に牛が約8頭、山羊が約30頭おり、のびのびとした環境で育っています。
肉体的苦痛と不快からの自由
なだらかな山で放牧しているため、たくさんの木や草によって暑い日差し、風や雨をしのぐことができます。
外傷と疾病からの自由
山羊は生まれてできるだけ早いうちに除角するようにしています。また、牛の除角や削蹄は行いません。
正常な行動ができる自由
1日1回の授乳時、つなぐ以外は自由に行動できます。牛も山羊も思い思いに好みの場所で草を食べたり、休んだりします。
アニマルウェルフェアへ取り組んだきっかけ
農業の短期大学へ入学し、酪農課程を専攻したことから、将来、酪農の仕事をしたいと思うようになっていきました。卒業後はアメリカ、オーストラリアに渡り、近代酪農を学びました。牧場には、何千頭もの牛がいて、搾乳量などを全てコンピューターで管理しています。毎朝2時に起きてお乳を搾り、餌をやり、午後から少し休憩をとり、またお乳を搾る。このような生活を続けていくうちに、「牛たちは幸せなのだろうか、自分は幸せなのだろうか」という疑問が湧いてきました。牧場でゆっくり牛たちが草を食べる。昔はあった風景が、近代化が進むうちに、なくなっていく。そのような環境で葛藤していくうちに、自分に合う酪農スタイルを模索し始めました。牛たちを幸せに飼いたいので放牧がいい、そして日本にある資源を有効に活用したいという思いから行き着いたのが山地酪農でした。動物も幸せ、食べた人も幸せ。そういう酪農をしていきたいと思っています。
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春は新芽や筍、夏は青々とした牧草、秋は栗などの木の実、冬は笹など、山の恵みで育った、私たちの体にとても優しい山羊と牛のチーズ。県北の搾りたて生乳で作る牛のチーズ。どれも大切な家畜たちの自然の“恵み”を少しだけわけていただき、一つ一つ愛情を込めて手作りしています。
アメリカ・ウィスコンシン州で2年に一度開かれる「ワールドチャンピオンシップ・チーズ・コンテスト2022」において、出品した2種チーズが部門最高得点で金賞をいただく栄誉を授かりました。その他、国内外で様々な賞をいただいています。
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