【北海道】株式会社エルパソ

豚肉

生産者さんの概要

所在北海道中川郡幕別町忠類中当45-1(本社)
家畜
主な認証
加盟団体など
AWFCJ

北海道で30haという広大な放牧地で、子豚を含めると約800頭の豚を放牧して育てています。

アニマルウェルフェアへのこだわり

飢えと渇きからの自由

餌も水も切らさないようにして、自由に食べられるようにしています。食べる時間を決めると、小さな豚は餌を食べられなくなるため、いつでも餌があるようにしています。新しい放牧地では、川の水をそのまま自由に飲んでいます。

恐怖や不安、抑圧からの自由

群れで動かす時には、遮蔽物を使って追い立てることがありますが、日常的には豚が怖がるような威嚇や追い立て方はしていません。豚が自然と私たちのもとに集まってくるようになっているのは、豚が恐怖を感じていない証拠です。

肉体的苦痛と不快からの自由

産まれてすぐは温度の高い部屋で育て、離乳したらビニールハウスの中でしばらく育てます。4ヶ月を過ぎたら放牧場で育てますが、そこでの温度管理はほとんどしません。豚には汗腺が無く、温度調節の機能を持っていません。それでも自分たちで環境に適応することができるので、夏になると散らばって、冬になると集まって温まっています。

豚が小さいうちは、敷料は毎日取替えます。放牧場の豚は糞尿をするところと寝るところを自分たちで分けていて、ほとんどは外で糞尿をしてくるため、放牧場の豚舎の中はあまり汚れません。豚が集まって寝ているうちに敷料は粉々になっていくので、2週間ごとに敷料を追加していきます。

外傷と疾病からの自由

一般的な養豚では抜歯と尻尾切りという作業がありますが、うちではどちらもしていません。抜歯は母豚が乳を吸われる時に痛がるため行いますが、経験上しなくても特に痛がっているようにはみえないので、していません。尻尾切りは狭いところで育てていると、他の豚が尻尾をおもちゃ代わりにかじるので切りますが、うちでは広く育てているので、尻尾をかじられることはありません。

また、オス豚は去勢して育てますが、なるべく痛みが無いよう欧州で使われている器具を使って、局部麻酔をして去勢を行っています。

正常な行動ができる自由

飼育密度については、子豚の時期は一般の養豚と変わりません。離乳期は約200㎡のハウスに100頭以内で飼育しているので、一般的な養豚よりやや広く、放牧場になると無限大の広さです。母豚が出産するときに、子豚を母豚と一緒のフリーストールで育てるようにしているのは特徴的だと思います。

放牧場では自由に遊んでいて、チューニングといってガムを噛むように石を噛んだり、大きくなると穴を掘ったりしています。豚は土など自然の中から鉄分を摂取しているので、こういった遊びをしています。

アニマルウェルフェアへ取り組んだきっかけ

もともと飲食店を営んでおり、ソーセージを作っていました。やがて肉にこだわるようになっていきましたが、豚肉の場合、この生産者の肉が欲しいというような、産地を指定して買うことが当時はできませんでした。そこで、自分で牧場を始めることにしました。

アメリカで学んだ放牧養豚を実践できるのは、広大な土地がある北海道しかないと考えました。実はアニマルウェルフェアを特別意識して育てているわけではなくて、自分のこだわる飼い方をしていたら、結果的にアニマルウェルフェアと一致していただけなのです。ここでしかできない育て方で、ここでしか作れない豚肉を作って、このお肉が皆さんからどれだけ評価していただけるか、それがアニマルウェルフェアの浸透にも繋がるかと思います。

欧米型のアニマルウェルフェアに日本の畜産業をすべて準拠させようとするのは難しいでしょう。例えば養豚業はスーパーで並ぶ豚肉の規格は決まっていて、その規格に向けて豚を育てています。そのような業界の仕組みと欧米型のアニマルウェルフェアは、そもそも相容れないのです。放牧養豚はアニマルウェルフェアに沿った育て方ができていますが、これはそうした従来の評価の枠組みとは異なる肉質を目指しているから可能なのです。

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スーパーで並ぶ豚肉は、柔らかくみずみずしい肉になるように短期間で育てています。それに比べて私たちの豚肉は比較的長く育てるので、肉汁は少ないが保水力があり、旨味成分の割合が高く、運動量が多いので赤身の色が濃く締まった、しっかりした肉になります。普段のスーパーで買う豚肉とは違う、肉自身に力のついている豚肉を、味わってみて下さい。

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どろぶた

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株式会社エルパソ様のご協力により、アニマルウェルフェア環境下で育ったどろぶたを消費者の皆さんで一頭共同購入するモデル事業が始まりました。この機会に是非皆さん購入してみてください!

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十勝エルパソどろぶた 一頭共同予約購入
アニマルウェルフェアに沿って育てられた 家畜の一頭共同購入プロジェクト プロジェクトに関するお問い合わせはこちら: 森信秀一郎 morinobu16jc@gmail.com
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